“コロナ後遺症” 福岡でも相談が急増 どんな症状が? 専門家「周囲の理解と支えが必要」 (22/08/22 19:00)

“コロナ後遺症” 福岡でも相談が急増 どんな症状が? 専門家「周囲の理解と支えが必要」 (22/08/22 19:00)

福岡ではいま、感染した後も何らかの症状がつづく『コロナ後遺症』に苦しむ人たちが増えています。

専門家も警鐘を鳴らしています。

8月19日、訪ねたのは福岡市内のクリニック。

◆記者
「お盆を明けても、こちらのクリニックの駐車場には検査を待つ車が多く止まっています」

お盆休み明けから連日、このクリニックの駐車場では、新型コロナウイルスの検査を待つ車で常に満車の状態です。

防護服を着たスタッフが待機する車に駆け寄り、検体を採取していました。

◆井上さとし内科 井上聡院長
「お盆ちょっと前くらいに、患者数や電話の感覚で少しピークアウトするのかなと思っていたんですけど、それが中々下がらなくて今も多い状態。電話がひっきりなしに鳴るような。ほかの医療がひっ迫しすぎて回らない状態ですね」

お盆明けも依然として検査数は多く、一般診療などの業務に支障をきたす状況が続いているといいます。

このクリニックを取材した19日、福岡県の新規感染者は1万5724人と過去最多を更新。

21日までの3日間は、前の週の同じ曜日を上回り、感染拡大に歯止めがかからない状況です。

このクリニックでは、コロナ感染者が急増し、感染後も様々な症状を訴える、いわゆる『コロナ後遺症』の相談に訪れる人も多いといいます。

Qコロナが治ったあとの後遺症の方はいる?
◆井上さとし内科 井上聡院長
「いらっしゃいます。例えば微熱が続くとか倦怠感がずっと続くとか、コロナを発症してしまった後にそういった病気で対応している患者さんが少なからずいます」

こういったコロナ後遺症に悩む人が、いま急増しています。

こちらは、福岡市内で『コロナ後遺症』の外来を受け付けるクリニックです。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「(今年2月にピークだった)第6波の方の治療がまだ完全に終わっていなくて、それと7波の方が一緒になっているのでかなり大変な状況ですね」

『コロナ後遺症』の新規患者は6月が20人でしたが、7月が30人、8月は先週までですでに30人以上にのぼっています。

日々、診察に訪れる患者が絶えない中、いま、相談が多い世代は…

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「具体的には『若い』ですね、30代が中心です」

このクリニックでの後遺症患者の平均年齢は、37歳。

男女比は半々だといいます。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「調子が悪い?」
◆30代女性
「鼻がつまったり」
◆みらいクリニック 今井一彰院長
「だるさは?」
◆30代女性
「続いています」
◆30代女性
「コロナになって3、4日目から味覚と嗅覚がなくて。抜け毛が…本当にシャンプーするときにすごい」
◆みらいクリニック 今井一彰院長
「抜け毛があるときドキドキするでしょう…」

こちらは、北九州市に住む30代の女性です。

7月中旬、今回の『第7波』で新型コロナに感染、発熱の症状などがありましたが軽症でした。

しかし、およそ1カ月が経った今でも味覚と嗅覚障害、そして脱毛の症状に悩まされています。

さらに、こちらの30代女性が訴えていたのは、いま、後遺症として相談する人が多いという症状です。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「初期の治療をするかしないかはすごく大きい。『ブレインフォグ』みたいな状態も改善していきますから」

それが『ブレインフォグ』です。

『ブレインフォグ』とは、脳に霧がかかったようにモヤモヤして、日常的な物事をしばらく思い出せなかったり、普段やっていることが混乱してできなかったりするなどの症状が出るとされています。

さきほどの30代の女性は…

◆30代女性
「何をしようとしたか忘れて考え込むことがある。文字がぼやけて見えたり二重に見えるのが続いています」

このクリニックでも『集中できない』、『すぐに忘れてしまう』などの症状を訴える患者が多いといいます。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「いま少しずつ増えてきていますけれど、また増えてくるんじゃないかなと危惧しています」

これまで350人以上の後遺症患者を診てきた今井院長。

有効な治療として行っているのが…

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「炎症があるのでこのまま治療します」

鼻の一番奥、喉との境目、いわゆる『上咽頭』の炎症を治療する方法です。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「ここで感染してそのままその感染が残っちゃうんです。ウイルスはいないんですけど炎症の残りかすがずっとあって、全身を悪くしちゃう。ありとあらゆる症状をひきおこしますね」

コロナ後遺症では「上咽頭」に炎症を起こしているケースがかなりの頻度で見られるため、「上咽頭」への治療が有効的だといいます。

ただ、患者によっては治療が長くかかるケースも…

◆30代女性
「息苦しさがずっと残っていて…」
◆みらいクリニック 今井一彰院長
「ご飯食べられます?」
◆30代女性
「最近だいぶよくなってきて」
◆みらいクリニック 今井一彰院長
「体重は?」
◆30代女性
「体重は増えないです、本当に…」

こちらの30代女性は、今年1月に感染し、微熱などの軽症でした。

しかし、その後、呼吸のしづらさや息苦しさを覚え、感染から半年以上経ったいまも喉の違和感などに悩まされています。

◆30代女性
「動悸と呼吸苦がひどくて、いきなり心臓がバクバクってなるので息ができなくて、本当に息ができないんです。コロナ自体は軽症だったけど後遺症がひどくて、9キロやせたんですけど」

喉の違和感で食べ物が喉を通らなくなり、コロナ前は48キロあった体重は現在、39キロまでに激減しました。

このクリニックに通い始めた3か月前はほとんど立ち上がることもできない状態でしたが、現在は一人で散歩ができるまでに回復してきたといいます。

しかし、現在も会社は休職中。

症状は改善に向かいつつありますが、長引く後遺症で周囲の理解に悩んでいました。

◆30代女性
「会社の方は理解してくださっているんですけど、今まで付き合ってきた友達とかはあまり理解してもらえなくて、ちょっと長すぎるんじゃない?とか言われることがすごく傷つく…。なりたくてなったわけじゃないから…それがショック…」

症状がわかりづらく、周りに理解されにくいコロナ後遺症。

今井院長は、回復には周りの支えが欠かせないといいます。

◆みらいクリニック 今井一彰院長
「(本人は)悪いなとかこんな体じゃなかったと負担に感じているわけで、「動かないから動けなくなるんじゃないと?」って言われるわけ、だから無理して動こうとする。それで動けなくなっちゃうから、徹底的に休ませてあげてほしい」

新型コロナの感染拡大に伴い後遺症を訴える人が増えるいま、どのように支援し、サポートするか考える時期になっています。

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