【解説】新型コロナ「第8波」は… ワクチン接種“有料化”?

【解説】新型コロナ「第8波」は…  ワクチン接種“有料化”?

新型コロナウイルスの感染者数が再び増加し、第8波への警戒感が高まっています。

●「家族から感染」減少
●ワクチン一部自己負担?
●東京で“新変異株”100件超

以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。

■「家族からの子どもへの感染減少」と日本小児科学会
厚生労働省によると、7日の新型コロナ感染者数は全国で3万1622人確認されました。月曜日としては、1か月半ぶりに3万人を超えました。さらに先週の月曜日(10月31日)と比べ、鹿児島県以外の全ての都道府県で感染者数は増加しました。

8日、東京都内の新型コロナの新たな感染者は8665人でした。先週火曜日(11月1日)よりも2000人以上増加しました。

一方、感染経路について、2020年・2021年とは違う傾向がみられることも日本小児科学会の調査結果で新たにわかりました。20歳未満の感染経路について、2020年2月から2021年12月までと、2022年1月から9月までのデータを比較しました。2021年までは、70%が家族からの感染でした。その他、幼稚園・保育所が6%、学校も6%でした。

一方、2022年は家族からの感染は47%に低下する一方、学校、幼稚園・保育所での感染が増加しました。オミクロン株が主流となり、家庭内だけでなく、子どもの間で感染が広がるものに変わってきているということです。

■「特例措置は今後、廃止すべきでは」財務省の審議会
現在の感染状況について、感染症学が専門で国際医療福祉大学成田病院・感染制御部部長の松本哲哉医師は「第7波が収まっていた時期、外来での検査の陽性率は1割だった。今は4割を超えていて、確かに感染者が増えていると実感している」としています。そして、「この秋は国も旅行支援をするなど、全国的にも積極的に移動する人が増えたので、感染者増加の一因にはなっている」と指摘しています。

第8波に備えるために感染対策を続けることが大事になってきますが、その1つとなるワクチンについて議論が起きています。「接種にかかる費用を一部、自己負担にすべき」との意見も出ています。

その理由として、そもそも今はまん延予防のための緊急の必要があるということで、特例措置として国が全額負担しています。この特例措置は今年度末までで、来年度以降にどうするかはまだ決まっていません。

財務省の審議会で7日、インフルエンザのワクチンなどと同様に一部自己負担にするという案が出ました。財務省によると、2021年度の新型コロナのワクチン接種の事業規模は2兆3396億円でした。体制を整えるための費用がかかったわけですが、対象者は1億2000万人と広い範囲となりました。

さらに、接種1回あたりの単価はインフルエンザの約5300円に対して、新型コロナは約9600円でした。新型コロナワクチンの値段が高い上に、接種加速のため、医療機関に臨時のさまざまな補助金が手厚く支払われているためです。このままですと、国の財政負担も大きくなります。

そこで、審議会で配布された資料には「特例措置は今後、廃止すべきでは」と記載されています。このままでは、国の財政がもたないというのが実情です。

■インフルエンザと同じ「5類相当」変更の可能性は?
さらに、「そもそも新型コロナが感染症として特別なものではなくなる」という考え方もあります。

加藤厚労相は8日、「今後の感染状況や、あるいは新型コロナの感染症法上の位置づけ等によるところであり、そうしたものをふまえながら適宜適切に判断をしていきたい」と述べました。

今後、新型コロナが感染症法上の位置付けをインフルエンザと同じ5類に変更するかなどもふまえて判断されることになります。

同時に「タダにするから、打ってください」という特例ではなくなるため、例えばインフルエンザのワクチン接種のように自治体が助成したり、高齢者は定期接種にして負担を軽くしたりといった形にするのか、これから話し合われることになります。

■「ワクチンなどによる免疫が働きにくい」新たな変異株
こうした中、新たな変異株に対する警戒感も高まっています。今、日本国内で主流となっているオミクロン株の「BA.5」に対応するワクチンが順次、接種されていますが、8日公表された接種率は7.3%です。

ただ、ここにきて広がりが懸念されているのが、欧州などで増加している「BQ.1」系統、シンガポールなどで増加している「XBB」系統の2つの変異株です。どちらも「ワクチンなどによる免疫が働きにくい」と指摘されています。変異株への感染が国内でも増加していて、東京都では11月4日までに「BQ.1」系統が92件、「XBB」系統が17件見つかっています。

この状況をどう受け止めたらいいのでしょうか。松本医師は「確かに『BQ.1系統』、『XBB系統』はワクチンなどによる免疫が働きにくく、『ワクチンの効果が落ちるでしょう』と言われていますが、重症化予防については一定程度、期待ができる。第8波に備える上で重要なのは『いかに重症者を出さないか』ということなので、重症化リスクのある人は特に接種してほしい。また、最後の接種から半年経過した人は、抗体価がだいぶ落ちていることを自覚してほしい」と指摘しました。
     ◇

「ウィズコロナ」の生活も3年となり、対策のあり方も見直す時期に来ています。重症者を抑えることを第一に、基本的な感染対策やワクチン接種など自分にできる選択を上手にしながら、日常生活を楽しみたいものです。
(2022年11月8日放送「news every.」より)

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