〈新型コロナ〉軽症でも油断禁物 “血栓”形成で『脳梗塞や心筋梗塞』のおそれも… (21/02/11 19:26)

〈新型コロナ〉軽症でも油断禁物 “血栓”形成で『脳梗塞や心筋梗塞』のおそれも… (21/02/11 19:26)

「ロング・コビット」という言葉をご存じでしょうか。

国際的に「コビット19」と呼ばれる新型コロナウイルスに感染した人が、感染後に時間が経っても、疲労感や集中力の欠如といった症状を患う状態をいいます。

新型コロナの軽症であっても、発症する恐れがあるという「ロング・コビット」について、専門家に聞きました。

【新潟大学大学院 榛沢和彦 特任教授】
Q.ロング・コビットとは
「アメリカ・イギリスの患者の人数の多いところで言われているが、(感染後)12週間以降に症状が残っている方たちを“ロング・コビット”と呼ぼうと定義づけしている」

こう話すのは、血管病を専門とする新潟大学大学院の榛沢和彦 特任教授です。

海外の調査では、新型コロナに感染した2万人のうち8割が体内からウイルスが消えた後も何らかの症状が残る「ロング・コビット」を患っているといいます。

【新潟大学大学院 榛沢和彦 特任教授】
Q.主な症状は
「一番多いのは50%くらいが疲労感。疲れた感じ・だるさ。次が頭痛、次が嗅覚異常・呼吸困難、集中力不足・ボーッとする」

その中でも…

【新潟大学大学院 榛沢和彦 特任教授】
「私が注目しているのは血栓。実はもともと、新型コロナウイルスでは血栓ができやすいということが分かっている」

新型コロナウイルスは、血管を傷つけて体に侵入します。

【新潟大学大学院 榛沢和彦 特任教授】
「血管を損傷すると体側としては『出血した』と勘違いして、血栓を作ってしまうことがある」
「若い高齢関係ない。むしろ若い人の方が、免疫細胞が元気で過剰に反応する可能性もあり、血栓が長く残る可能性もある」

日本でも去年12月、日本血栓止血学会が、新型コロナの患者が入院している全国の病院にアンケートを行い、約5700の症例について回答を得ました。

症例の94%が軽症者で、その結果1.85%に血栓ができていることが確認されました。

血栓ができると、脳や心臓などの血管に詰まり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあるといいます。

【新潟大学大学院 榛沢和彦 特任教授】
「ロング・コビットが何年続くか分からない。その後に何が起きるかまだまだ分かりませんので、若い人たちもロング・コビットということがあることを認識して、新型コロナにかからないことを心がけることが重要」

榛沢特任教授は現在、東京のベンチャー企業と入院中の新型コロナの患者に遠隔でエコー検査をする装置を開発していて、血栓の早期発見とロング・コビットに関する調査を進めているということです。

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