3人感染確認の『はしか』とは “コロナ”6倍の感染力に注意

3人感染確認の『はしか』とは “コロナ”6倍の感染力に注意

4月から5月にかけて、東京と茨城で『はしか』への感染が3人確認されました。はしかに感染すると、風邪のような症状が出たあと、39度以上の高熱と発疹が出ます。肺炎など合併症を引き起こすと、先進国でも1000人に1人が死亡すると言われています。

はしかは、国内では年に数人から、多くて数百人感染が報告されていますが、今回の3人について、“ある共通点”がありました。それが、3人が4月23日に新幹線の同じ車両に乗っていたということです。はしかは空気感染するため、発症した人と同じ空気を吸うだけでうつる可能性があります。

新型コロナウイルスのオミクロン株の場合は、感染者1人から2~3人にうつりましたが、空気感染のはしかは、1人から12人~18人に感染するといわれています。

では、感染を防ぐためにはどうすればいいのか、専門家に聞きました。

答えてくれたのは、感染症に詳しい北九州市立八幡病院の伊藤名誉院長です。

■北九州市立八幡病院・伊藤重彦名誉院長
「新型コロナウイルス“第7波”など、これを抑えるためにマスクや手洗いを一生懸命やっていますが、空気感染の麻疹(はしか)は、マスクや手洗いでは防ぐことは無理です。私達が普段つけているサージカルマスクで麻疹(はしか)の人と接したら、ほぼ100%感染すると思ってください。なので、この空気感染するような麻疹(はしか)については、予防はワクチン以外ない。」

さらに伊藤名誉院長は、今回感染が確認された3人について、決して遠くの出来事ではないと指摘します。

■伊藤名誉院長
「今回も乗り物の中からの経由で発生した。そのときに乗り合わせた人が福岡に戻り、その福岡のご家庭や会社を経由に発病者が出るかもしれないということの注意は、しばらく頭の中に入れておくということは必要だろうと思います。発疹が出るまでは、風邪と同じような症状なので気づきません。ですから発疹が出た時点で、ニュースで麻疹(はしか)のことがあったなと思ったら、直ちに医療機関に行っていただければと思います。」

はしかへの備えは、ワクチンしかないということですが、そのワクチンは、過去に2回接種していれば感染リスクが大幅に減ります。ただ厚生労働省によりますと、2000年4月2日以前の生まれの人は、定期接種としてワクチン接種の機会が1回しかなかった、もしくは定期接種の機会がなかった人になります。

北九州市立八幡病院の伊藤名誉院長は、特に妊娠中の感染は流産、死産につながることがあるため、妊娠を望む女性とそのパートナーは、抗体検査をしたうえで、ワクチン接種をすることが望ましいと話していました。

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